パチンコ依存症克服のリアル体験談|自己申告プログラムの使い方と効果

2025年5月19日

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この記事では、私がパチンコ店に行かないようにするために実践したことや、その過程で感じたことを紹介します。

ギャンブルをやめたいのにやめられない理由

私はギャンブルをやめようと何度も決意しましたが、何度も失敗を繰り返してきました。

1ヶ月ほど我慢できても、ふとしたきっかけで「少しだけなら…」と気が緩み、久しぶりにパチンコをすると以前の高揚感が蘇ってしまいます。

管理者

「ずっと勝ち続ければ問題ない」と思ってしまいがちですが、現実にはそれは不可能です。

運よく3万円勝てたとしても、その後は連日通うようになり、結局は負けが続いて「もう行くのはやめよう」と思いながらも、翌日には「今日は勝てるかも」と根拠のない自信でまた足を運んでしまいます。

負けたときの悔しさや後悔も、一晩寝ると薄れてしまい、また同じことを繰り返してしまうのです。

自分の都合よく解釈する

過去に大勝ちした経験があると、その記憶が強く残り、「また勝てるはず」と楽観的に考えてしまいがちです(この記事を書いている今は冷静に振り返っています)。

ATMで追加投資してしまう心理

たとえば、軍資金を「3万円まで」と決めていても、負けるとATMで追加でお金を下ろしてしまいます。

ATMに向かう途中で「やめるべきだ」と思っても、負けを認めたくなくて、せめて元本だけでも取り戻したいと続けてしまい、最終的には7万円、8万円と負けが膨らみ、深く後悔することになります。

悪循環を断ち切るためのきっかけ

こうした悪循環を断ち切りたいと思い、店舗で見かけた「自己申告プログラム」に目を向けました。

自己申告プログラムについて

Warning

自己申告プログラムの申込用紙は店舗で受け取るか、インターネットからダウンロード・印刷して持参する必要があります。

店員さんに相談するとリーフレットや申込書一式をもらうことができました。

「次回も同じような思いをしたら申請する」と自分のルールを決め、パチンコ店に行くたびに申込用紙を持ち歩いていました。

結局またお金が足りなくなりATMで下ろしてしまい、自己嫌悪に陥りました。

さらに、ある出来事が重なり、ついに申請を決意しました。

管理者

隣の人が台を強く叩いたり、電子タバコを吸いながら明らかに不機嫌な様子でプレイしているのを見て、店内の雰囲気が最悪だと感じました。

負けてイライラする気持ちは分かりますが、そうした感情を表に出しても意味がなく、逆に周囲にもストレスを与えてしまいます。

このとき、「ストレス発散の場が、逆にストレスを増幅する場になっている」と強く感じました。

Success

自己申告プログラムには4つの制限種類があります。

自己申告プログラムの申請方法と効果

私はその中で最も厳しい「入店制限」を選び、申込書に必要事項(氏名・住所、会員カードがあれば番号)を記入して提出しました。

店員さんに申込書を渡すと、申込日と有効期間(1年または3ヶ月、店舗による)を選べるとのことでした。私は1年を選択しました。

申請時に「リカバリーサポートに相談しましたか?」と確認されましたが、必須ではありません。私は相談せず、そのまま申請しました。


最後に

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自己申告プログラムについて分からないことがあれば、遠慮なく店員さんに相談してみてください。

店員さんも丁寧に対応してくれるので、気になる方はぜひ利用を検討してみてください。この記事が同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。

ご質問があれば、コメントいただければお答えします。

補足・追加情報

ギャンブル依存症は「意思の弱さ」ではなく、脳の報酬系が関わる精神疾患の一つです。

自分ひとりでコントロールが難しい場合は、専門家や家族のサポートを受けることが大切です。
参考:消費者庁「ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ」

自己申告プログラムの他にも、家族申告プログラムがあります。家族が申請することで、本人の意思にかかわらず入店を制限できる場合もあります。重度の場合や自分で申請が難しい場合は、家族の力も活用しましょう。
参考:パチンコ店は出禁にしてもらうことが可能!自己申告・家族申告プログラム

無料・匿名で相談できる機関があります。たとえば「ギャンブル依存症予防回復支援センター(サポートコール)」では、24時間365日、臨床心理士などのカウンセラーが電話相談を受け付けています。
電話番号:0120-683-705
また、借金や生活困窮などの経済的な悩みも法テラス等で相談できます。

依存症の回復には「ギャンブル以外に熱中できる趣味や活動」を見つけることが効果的です。新しい趣味や目標を持つことで、ギャンブルへの衝動を和らげる助けになります。

お金の管理方法も見直しましょう。多額の現金やキャッシュカードを持ち歩かない、ギャンブル関係の交友関係を断つ、毎月の支出を把握するなど、具体的な生活改善も有効です。

「ほしいものリスト」を作成し、ギャンブルで失うお金や時間を他の目標に向けるのもおすすめです。リストを見返すことで、ギャンブルを我慢する動機付けになります。

ギャンブル依存症は本人だけでなく、家族や周囲の人の生活にも悪影響を及ぼします。
一人で悩まず、専門機関や自助グループ、家族・友人の力も借りて、回復を目指しましょう。